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『解決! ナイナイアンサー お騒がせ芸能人がアノお悩みを初告白SP』2012/10/23放送回~さんまあるいは紳助のためのフォーマット~

小林麻耶にあだ名をつけるとしたら「罠」。改めてそう確信した。それに関してはなんとなく感覚で把握していただくとして、ナインティナインの新番組である。

芸能人が各界から連れてきた20人もの相談員に悩み相談をするという、『ホンマでっか!?TV』にゲストが来たときの「ホンマでっか!?人生相談」そのまんまの企画。つまりこれは明石家さんまがやるべき番組だ。もしくは無理だが島田紳助。ちなみに個人的には二人とも全肯定しているわけではない。面白いかどうかは番組によるし、もっと言えば瞬間瞬間による。ただ他の芸人にない能力を持っているということは認めざるを得ない。もちろん人格に関しては、また別の話だ。

実は最近のバラエティ番組の何割かは、さんまや紳助を司令塔として想定した上で作られている。かどうかは知らないが、結果的にそうとしか思えない作りになっている。特に『行列のできる法律相談所』や『ホンマでっか!?TV』のように、知識人を並べて芸能人と対峙させるスタイルの番組をコントロールできるのは、さんまと紳助の他にはいない。彼ら以外の芸人では、残念ながら知識人を使いこなせない。

それは別にさんまや紳助が知識において優れているというわけではなく、むしろ大学教授などの専門家に対して、堂々と「わからない」と言ってさらなる説明を求めたり、「それはおかしい」と根拠なく感覚のみで否定したりできるからだ。どんな分野の専門家に対してであろうが、おじけづくことなく徹底して一般人の態度を貫くこと。もっともらしい物言いに丸め込まれることなく、常に相手を疑いの目で見ること。

それをやりぬくには、自信も必要だが謙虚さも不可欠で、たとえば『ホンマでっか!?TV』におけるさんまは、専門家が提示した意見にさんざん拒否反応を示しておきながら、説明を聞き終えて納得するとあっさり非を認めて謝り、肯定派に転ずることがよくある。紳助の場合もそうだったが、相手が知識人であろうがなんだろうが、司会者は自分の感覚を信じて話を進め、間違っていれば後から意見を翻せば良いのであり、司会者は常に最初から正解の側につかなければならないというわけでは全然ない。むしろ最終的に賛成に回ろうが反対を貫こうが、この手の番組はまず意見を衝突させることで面白さが起動するシステムなわけで、安易に専門家の意見を鵜呑みにする(もちろん納得していれば良いが、反論の根拠がないから鵜呑みにすると決めている司会者は多い)だけでは、ただ一方的に授業を受けるだけで終わる。これでは放送大学の出来損ないである。

テレビ業界は相変わらず躍起になって、ポスト紳助を探し、ポストさんまを育てようとしている。だがそれ以前に、この二人だけが持つ特殊能力を前提とした番組作りのフォーマットを、見直すべきかもしれない。もちろんただ見直しただけでは、新しい形など生まれない。それはまあこのさき抱え続ける課題として、少なくとも神田うのと小林麻耶は司会者がちゃんと叱ってあげてください。さんざん被害者面してみんなに慰めてもらった挙げ句、最後に著書の宣伝を番組にやらせる神田うののあざとさにテレビ局は跪くのか。

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